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上海の食堂で水ギョーザを注文する文と、「寝たい」と言う文を比べてみます。
我要水饺。
Wǒ yào shuǐjiǎo.
水ギョーザをください。
我要睡觉。
Wǒ yào shuìjiào.
寝たいです。
水饺(shuǐjiǎo)と睡觉(shuìjiào)は、カタカナで書けばどちらも「シュイジャオ」です。使っている子音と母音はほとんど同じで、違うのは声調だけです。水饺は第3声が2つ、睡觉は第4声が2つ続きます。声調を正しく出し分けられないと、食堂で水ギョーザを注文したつもりが、「寝たい」と言ったように聞こえることがあります。
この本は、中国語の音を実際に口で作る練習をする本です。『ピンイン完全入門』では、綴りから「どの音を出すべきか」を特定する方法を学びました。この本では、その音を出す方法を身につけます。練習の中心は3つです。四つの声調と軽声を出し分けること。日本語にない母音と子音を、口と舌の形から作ること。日本語話者が混同しやすい音の組み合わせを、区別して発音することです。
発音は、読んで理解するだけでは身につきません。自転車の乗り方と同じように、実際に体を動かして覚える技能です。この本の各ページには、声に出して練習する課題を置きました。できるだけ声を出せる場所で、実際に発音しながら読み進めてください。練習には、スマートフォンの録音機能を使います。自分の発音は、話しているときと録音で聞いたときとで印象が大きく違うからです。
この本の最後では、上海の食堂での注文を例に、声調・母音・子音をすべて組み合わせて練習します。そのときには、水饺と睡觉を確実に言い分けられるようになっていることが目標です。